野尻抱介blog

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みらいのねいろ in 東京 第2回VOCALOID文化祭に行ってきた

2013年1月27日、浅草橋のライブハウスで開催された みらいのねいろ in 東京 第2回VOCALOID文化祭 に行ってきた。

 ボカロライブでおなじみ、PAの武井さん。

 ニコニコ学会でも活動しているチームラボの高須さんはELで光る衣装で出現。

 お目当ては「ミクさん召還部」期待の新技術、アミッドスクリーンとSYNCHLOiD技術である。
 アミッドスクリーンは近くで見るとまさしく網戸の網で、これに家庭用の広角プロジェクター2台で投影している。2台にしたのは光量を稼ぐため。こんな粗いメッシュで大丈夫かなあ、と思ったのだが……



 なヲタくんバンドの演奏が始まってみると、目の前に忽然と、素晴らしい質感をそなえたあぴミクさんが現れたではないか。これは驚きの視聴覚体験だった。このミクさんは SYNCHLOiD技術で制御されていて、後ろでなヲタさんが演奏しているキーボードに同期している。SYNCHLOiDは見るよりやったほうが面白いそうだ。確かに、自分で刻んだリズムにミクさんが追従してくれなんてミク廃の夢である。間奏のときなど、いいタイミング&光量で開発者のなヲタさんにスポットが当たるのがいい演出だった。
 ただ、等身大の映像で速い動きになると、フレームレートの粗さが少々目についた。投影はたぶん30fpsだと思うが、60fpsにすればリアリティがさらに増すのではないだろうか。

 追記:フレームレートについて、青木先生によると、すでに60fpsで投影しているのだが、fps変動制御でテンポ追従するのでそう見えてしまう、とのこと。

 参照:SYNCHLOiD タグを含む動画

 それから、八景島イベントでのあぴミク誕生秘話が語られたり。

 第00回 世界ボーカロイド大会がアナウンスされたり。本年6月8、9日、ヤマハリゾートつま恋で開催されるそうな。

 VOCAJAZZ+アミッドスクリーンでミラクルペイントが演奏されたり。ミクといっしょに熱唱しているのはとなりちゃん。

 あとアナハイム音楽展示会に参加しているAHSの社長さんとかエハミックさんらとskypeで対話したり――と、ボカロシーンで活躍するミュージシャンとMakerたちの熱気に満ちたイベントであった。
 ボカロ界の商業化とかプロ・アマの乖離などが語られるようになったが、ここではプロもアマも一緒になって妄想 夢の実現に精を出している。彼らは「まだまだやることはいっぱいあるぞ」と思わせてくれたのだった。