野尻抱介blog

尻Pこと野尻抱介のblogです

募集終了→【超乗合馬車】電光掲示板ハンダ付けボランティア募集

募集締め切りました! たくさんのご応募、ありがとうございました!



 超会議3 まるなげひろば・運営支援企画として、ニコニコ技術部馬車グループの「超乗合馬車」が採用されました。
 超乗合馬車は昨年、超会議2でデビューしました。ご存知ない方は そのときのレポート記事 をご一読ください。

 今回は「乗合馬車 Mk2」として各部を改良し、電光掲示板を搭載します。バスの行き先表示板みたいなものです。
 電光掲示板の目的は「いま、何を乗せているか」を示すことです。これによって、その便がどんなネタか、わかりやすくなるはずです。

 ニコニコ技術部なので、電光掲示板も自作します。設計・パーツ調達・試作はエン/129さんがやってくれました。1文字あたり16列16行、256個のLEDを使います。前側と後ろ側、それぞれ同時8文字をスクロール表示します。
 予備のモジュールを含めて18枚、4608個のLEDをハンダ付けするのは大変なので、ボランティアを募集します。1文字ぶんのキットをひとり1枚(もしくは2枚以上)、ハンダ付けして組み立て、返送していただきます。送料はこちらで負担しますが、謝礼はありません。貢献の証として、基板にサインしていただきます。そして「あの馬車の電光掲示板はわしが作った」と自慢する権利が持てます。
 応募される方は nojiri(あっとまーく)alles.or.jp まで「ハンダ付けボランティア」を含むタイトルをつけたメールを送ってください。
 メール本文には、制作日数を7日として、何枚まで受け持てそうかを書いてください。
 メールが往復して割り当てが確定したら、住所、氏名、電話番号を伝えていただき、折り返しキットを発送します。

 発送に必要な個人情報の秘密は厳守いたします。
 以下に電光掲示板モジュールの組み立て説明書を置きますので、自分にできそうかどうか、検討してみてください。

電光掲示板モジュールキット 組み立て説明書


 白い基板、電源ケーブル、袋入りのLEDがキット内容です。他は必要な道具です。ハンダゴテ、ニッパー、ハンダが必要で、これは各自で揃えていただきます。
 基板には表面実装のICがあらかじめハンダ付けしてあります。
 ICの取付面は基板の裏側にあたります。LEDは基板の表側に取り付けます。

 基板の表側のシルク印刷に合わせてLEDを差し込みます。LEDには極性があります。向きを間違えないこと! シルク印刷の切り欠きとLEDの切り欠きを合わせます。LEDの極性は足の長短でもわかります。短いほうをシルク印刷の切り欠きに近い側に挿します。

 格子状に並んだLEDをハンダ付けする方法はいろいろあります。LEDを一個挿しては基板を裏返し、ハンダ付けするのが基本でしょうか。
 ここでは私のやり方を説明します。一列ぶん、LEDをまとめて挿します。その上にスポンジをかぶせます。

 スポンジを基板にあてがったまま、裏返して机に置きます。基板をスポンジに押しつけると、全部のLEDがスポンジに押されて、基板と密着した状態になります。
 この状態で、裏側に突き出したLEDの足を端からハンダ付けしていきます。このときは、それぞれのLEDの片方の足だけハンダ付けします。16個のLEDの片方の足をハンダ付けしたら、基板の表を見て、浮いたり傾いたLEDがあったら修正します。その後、残りの足をハンダ付けして、余分な足をニッパーで切り落とします。
 二列目以降も同じことを繰り返します。256個のLEDをハンダ付けするのに、私は80分ほどかかりました。

 ハンダ付けが終わったら、確実にハンダ付けされているかどうか、目視でチェックします。馬車は強い振動にさらされますから、しっかりハンダ付けされていないといけません。
 村田製作所のページを参考にして「目玉ハンダ」「いもハンダ」「ブリッジ」があったら修正します。NASAのハンダ付け基準も参考になりますが、ここまで完璧にやる必要はありません。
 チェックが終わったら、電源ケーブルを差し込んで、赤に+5V、黒にGNDをつなぎ、通電します。3Vでも動作しますので、乾電池2本直列でテストできます。
 制御回路のセルフチェック・プログラムが起動します。縦横一列に、順次点灯すればOKです。
 もし、正しく動作せず、自己解決できなかった場合は、状態のメモとともに返送してください。

 基板が完成したら、写真のようにサインを入れてください。馬車に装着した状態でも、サインは外から見えます。基板が故障したら恥をかくかもしれませんが、名誉にリスクはつきものです。
 一人で複数枚の組み立てをした人は「#1」というように番号をつけてください。
 完成した基板と電源ケーブルは、元の梱包材に包んで、着払いで返送してください。

組み立て説明書おわり