野尻抱介blog

尻Pこと野尻抱介のblogです

鴨撃ちと罠猟の日々


 狩猟解禁二週目から12月頭までの狩猟生活を記録しておこう。
 スリングショットによる鴨猟は順調だ。一羽しとめると二、三日は肉を買わなくてすむ。
 11月26日の鴨。頸の根元に初弾クリティカルヒット。1194g
 ガラなどを除いた可食部は体重の4割ぐらいだ。

 12月1日に撃った鴨。側頭部に初弾クリティカルヒット。1353g

 コガモ、胸肉のソテー。

 カルガモ、腿肉、手羽元の御狩場焼き。

 カルガモ、胸肉と笹身のステーキ。空腹だったので左右まとめていただいた。ソースは醤油と赤ワイン。

 鴨で食材としていちばん重要なのはどの部位だろう? もしかするとガラかもしれない。先の記事にも書いたが、これを煮込むと素晴らしいスープが採れるのだ。
 左は鴨ガラの出汁で福島産ミルキークイーンを炊いて塩むすびにしたもの。具は梅干し。ほぼ御飯だけなのにごちそうと言える味になった。
 ミルキークイーンという品種は今回初めて使ったのだが、冷めてもモチモチ感が残るのでおにぎりに適している。コンビニおにぎりにも使われているそうだ。
 上に味をしめたので、鴨ガラ出汁に醤油と生姜スライスを加えて炊いてみると、さらに美味しくなった。

 鴨ガラ出汁に醤油をたらしただけで、素晴らしいめんつゆになる。これは夜食のラーメン。

 さて、わな猟の場所探しだが、これはちょっと難航している。


 手頃な里山にはすでに別の猟師が入っていたりする。
 地元の人に話を聞いてみると「わなは気をつけないとトラブルになるよ。猟犬がわなにかかって脚を痛めたって、50万請求されたことがあった」と言われた。
 そこで近くの河川敷でフィールドサインを探した。

 河川敷の砂地にはいろんな獣の足跡が残っているが、キジ猟の人も来ている。話を聞いてみると、やはりというか「わなを仕掛けるなら犬がかからないようにたのんますね」と言われた。
 銃砲店で聞いてみると、これが理由で銃猟とわな猟は対立的な関係になりがちだという。

 それならば、ということで、銃猟禁止区域でわなの設置場所を探すことにした。
 広大な河川敷で、カヤや薮に阻まれて人が入りにくい。しかし獣道らしきものはいくつかある。

 獣道が収斂する川岸があったので、そこにセンサーカメラを仕掛けてみた。
 4夜の撮影で、写真左のタヌキかアナグマかアライグマみたいな小動物が5回撮影されていた。時間帯は17時半から21時台まで。動画のひとつはこちら(Youtube)
 朝の7時台に、一度だけキツネが通っている。キツネは日中にも見かけることがある。

 正体を確かめるべく、今日、箱わなを設置してきた。誘引餌はキャラメルコーンとピーナツ、あられを網に包んだもの。

 現場にはシカの足跡もあるので、くくりわなも設置してみた。こちらはあまり期待していなくて、まあ練習と臭い消しのための設置だ。

 わなの設置場所には狩猟登録者番号、住所氏名などを記入したプレートを取り付けるきまりだ。
 銃猟禁止区域ではあるが、猟犬はそれを知らないし、訓練中にここを通る可能性もある。犬が踏んだぐらいでは作動しないはずだが、勢いよく踏めばその限りではないだろう。リスクを最小にするため、毎日見回るとしよう。