野尻抱介blog

尻Pこと野尻抱介のblogです

おにぎりを竹の皮で包んでみた


 竹の皮で包んだおにぎり、というものにかねてから魅力を感じていたのだが、どうもうまく包めなくて棚上げになっていた。昨日、ふと思い出してネットで検索したら、白ごはん.comというサイトに竹皮を使ったおにぎりの包み方が載っていた。
 竹皮は包む前に一時間ほど水に漬けて戻すそうだ。私は乾燥したままの皮で包もうとして失敗していた。

 おにぎりを3個と、沢庵、焼き鮭を包んでみる。水で戻した竹皮は強靱で、折り曲げても平気だ。しかしどうも幅が足りず、サイドががらあきになってしまうので、もう一枚の竹皮を直交させて巻いた。ポリ袋に入れたら猛烈な勢いで水滴がたまり始めたので、新聞紙で包み直した。

 このお弁当を持って、青山高原の散策に出かけた。新緑がパッチワークになって美しい。鹿の角が落ちてないか、探し歩いたのだがみつからなかった。

 アセビが白い可憐な花を鈴なりにしている。アセビは馬酔木と書いて、馬を酔わせる程度の毒を持っている。
 私が歩いたあたりはリョウブーアセビ群落で、ヤマツツジやコナラも混じった。

 さて、稜線の端の開けた場所でお弁当を開いてみると……うーむ。荷物に圧されて三角柱になっていた。
 なんとなく下の動画を連想した。

 

 まあ、おにぎり単体はおいしかったのである。炊きたてを握ったので団子にならず、ほろほろといい塩梅に飯がまとまっている。塩鮭もうまかった。
 宮沢賢治の「雨ニモマケズ」で玄米四合は多すぎるだろ、という議論があるが、山歩きではこれぐらいでちょうどいいと思う。炭水化物を思いっきり食べたい人は山に行くといいだろう。