野尻抱介blog

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ミクパ関西に行ってきた

ミクパ関西、近場なのにチケットを買いそびれて嘆いていたら、前日の夜半頃、天使が舞い降りてチケットを置いていかれたので、急遽参加してきた。うちは三重県津市なので、近鉄阪和線を乗り継いで3時間ぐらいの道のりになる。

 13時半頃の会場、ビッグホエール入口付近。物販とライブ入場は別の場所になっている。物販はすでに長蛇の列になっていて、「今から並ぶとライブ開演に間に合わないかもしれません」とのことなので、スルーしてライブ入場口へ。

 ロビーにフィギュアが展示してあって、この撮影にも10mぐらいの列ができていた。

 天王寺駅で買ったたこ飯のおにぎりで腹ごしらえ。

 これは終了後に撮った会場。
 この広さでほぼ全員がサイリウムを振るので、すごいスペクタクルになる。
 私の席から見たステージのミクは小さかったが、別エントリでも述べたとおり、ミクはドーナツの穴であって、それを取り囲む人々こそが実体である。これはみんなで団結してミクさんを実体化しよう、という場なのだ。

 曲はぶりるPの「秘密警察」でスタート。出現や退場にもったいをつけず、どんどん歌うスタイル。ハロープラネットの「オハヨーハヨー」リフレインのタイミングで客席に照明が当たり、満場が歌うのが楽しかった。この曲に限らず、レーザーやスモークなど、複雑な演出を正確に決めていく技術は素晴らしい。一度だけミクの“マイクトラブル”があったが、大きなダメージはなく、客側でもリカバーして乗り切った。
 「ココロ」の最後、ロボットが停止する場面になると、あちこちから「リンちゃーん!」と励ますような声が上がるのもぐっときた。
 休憩をはさんで後半に入り、「ARiA」あたりからラストスパートな空気が盛り上がってくる。まだレン君が出てないなあ、と思っていたところへ「右肩の蝶」「Fire@Flower」が来て、悲鳴のような歓声になった。
 「千本桜」「こっち向いてBaby」「初音ミクの激唱」「メルト」とガンガン盛り上げてメルト砲が発射されていったん終了。
 アンコールの一曲目は「Tell Your World」で、衣装もTYW仕様になった。その次がしっとりした「Letter Song」で、ミクは高校の制服風衣装。卒業シーズンにふさわしい、泣ける曲だった。
 再アンコールで「Starduster」――後で聞いたところでは定番らしいのだが、私には不意打ちで、涙腺決壊してしまった。この曲は、私の中ではこの絵になる。場内は「愛を~」の大合唱になった。


 退場してもすぐには去りがたく、外で来場者の人と話したりして余韻にひたった。それから駐車場の痛車コスプレイヤーさんを見て回った。






 みんなライブを楽しんでなごやかな雰囲気で、これがボカロライブの特徴なのかもしれない。来場者も小学生からおじさんおばさん、親子連れがまじっていて多様だ。
 初音ミク誕生から6年目、いい文化が根付いたものだとあらためて思う。改めて、ライブを盛り上げミク召還を成功させたスタッフと観客に感謝したい。