Make:08号が届いた。私の書いた記事は二つ、連載Maker's Future「思考するビー玉」と、開け!Arduino枠の「衛星追尾用超小型ローテーター」。
「思考するビー玉」は1960年代にESR社が販売した二つの玩具コンピュータ、Digi-Comp I とDr.NIM を取り上げた。数個のフリップフロップがいかに多様な仕事をこなし、夢が持てるかを理解してもらえたらと思う。
「衛星追尾用超小型ローテーター」については、サポートページを用意した。自作に挑戦する人が現れたら嬉しいのだが。
私はMakeエバンジェリストだ。全人類がMakeを読めば世界は良くなると思っている。
MakeはDIY誌というより思想書であり、SF誌だ。私の中ではVOCALOID、ニコニコ動画、オープンソースムーブメントと一体になっていて、未来を占うものと位置付けている。
特にSFファンには購読をおすすめしたい。今号にはコリィ・ドクトロウ、チャールズ・プラット、ブルース・スターリング、そして及ばずながら私と、四人のSF作家が執筆している。ヒューゴー・ガーンズバックのことを思えば、原初、SFとは電子工学誌に掲載されたものだ。この執筆陣からすると、MakeはマンデーンSFの本拠地といえるかもしれない。
Make: Technology on Your Time Volume 08
- 作者: オライリー・ジャパン
- 出版社/メーカー: オライリージャパン
- 発売日: 2009/09/28
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
- 購入: 17人 クリック: 243回
- この商品を含むブログ (17件) を見る