ニコ動ユーザーが企画するイベントのなかで「ニコニコ料理祭」は楽しみなもののひとつだ。私が普段見ているのはVOCALOID関連とニコニコ技術部関連の動画が多いので、たまに料理タグを覗くと外国に来たような気がする。むしろ料理タグのほうが「普通」なのかもしれないが、それが新鮮だったりするのだ。特徴としては――
- BGMがボカロ曲でない。
- 見知らぬ食べ物がある。
- 食事に金や手間を惜しんでいない。
- 既婚者が多い。
すべてがそうというわけではないが、要はオタク離れしている。確固たる日常があり、家庭があり、破綻がない。私から見れば異世界である。
料理祭には前回から参加している。今回はこんな動画をUPした。
文脈としては「ニコニコ技術部員が(異文化の)料理祭に乱入した」というもので、この流れは第4回から始まっている。技術部からの刺客参照のこと。
これが料理といえるかどうかはあやしいところだが「料理は目で食べる」ということで容赦いただければと思う。
ハードウェアの工作は2時間ぐらいで終わったのだが、トマトジュースそのものは少なくとも10回は試作した。トマトに人参やバナナやレモンを加えたり、塩、砂糖で調味したりしたが、なかなか飲みやすい味にならない。牛乳を使うと七難隠す感じになるが、粘度が高すぎてうまく噴水になってくれない。結局、トマトの量を少なめにして蜂蜜で甘味を加えたら青臭さが消えていい感じになった。子供の頃、母が作ってくれたトマトジュースも甘い味つけで、塩味の既製品を知ったときは驚いたものだ。
使用したBGM「いいからトマト食え」は、かたほとりPが料理祭に関心を持っていると知って、Twitterで「曲で参加してみては」とそそのかしたのがきっかけで生まれた。トマト嫌いのオワタPへのアンサーでもあるらしい。かたほとりPの鏡音リン曲はどれもおすすめだ。リンの魅力をこれほど引き出せる人はそういない。
もうひとつのBGMは黒豹PのVOCALOIDブラスバンド・シリーズのひとつ。初音ミクの品薄が解消して、皆がその可能性を模索していた頃に出現したシリーズで、強く印象に残っている。「大江戸捜査網」のテーマ曲は時代劇離れしていることで知られるが、動画もそれに合わせて西部劇やウエストサイド物語が現れるのが楽しい。
