野尻抱介blog

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ニコニコ技術部・手芸部のイベント、NT金沢2013に行ってきた


 8月3日~4日、金沢市で開催されたNT金沢に行ってきた。直前に行けることになったので、見物客としての参加である。

 会場は金沢市民芸術村の一角で、広々した芝生広場に隣接している。あちこちにニコニコ技術部の幟やレーザーカットされた案内板、ポスターが貼られていた。芸術村はアート製作や舞台芸術をする人たちに開放されていて、駐車場やトイレ、自販機が一部24時間オープンになっている。車で行った私は車中泊することができた。
 メイン会場。ニコニコ技術部手芸部の作品がみっしり50サークル(or個人)ほど並んでいる。Maker Faire同人誌即売会と似た雰囲気だ。
 左後方のドームは、この種のイベントでおなじみ、ヒゲキタさんのエアドームで、扇風機の風で形を保っている。
 入場料は無料で、個々の展示ごとにカンパ箱を置いて寄付を集める形を取っている。


 暗室部屋。光り物の展示のため、ほかより暗くした部屋が用意されている。音楽を奏でるテスラコイルなどが置いてあった。

 以下に個々の作品の写真を並べてみる。





























 ご覧の通り、輪ゴム銃からぬいぐるみ、イラスト、合体変形ロボット、CNC工作機械、ARデバイス、その他ハイテク電子機器に至るまで、実にさまざまな作品が集まっている。電子工作系では地元金沢大学のメンバーが多く参加していた。また、会場の一角ではプレゼン発表もずっと行われていた。東京からはニコニコ学会βの江渡浩一郎さんがプレゼンに来ていた。また、ワークショップも多数開催され、初心者が制作を体験していた。
 私は正義など個人の上にしか存在しない、社会集団において最も正義に近いものは多様性である、と考えているので、このカオスな場内を見渡すだけで満足してしまう。実にいろんな人が、いろんな思考と行動のすえにこれほど多様な作品を生み出しているのだ。いずれ人類が、高度な銀河文明と出合うことになっても、このことは誇れるだろう。「地球人って面白いでしょう?」と。

 初日の展示終了後、会場前の広場でブルーシートを敷いて懇親会が行われた。折良く近くの犀川べりで花火大会が始まり、缶ビールを飲みながらのんびり見物できた。

 私は今回、気楽な見物人の立場で参加したのだが、DJ⑨さんのプレゼン「ニコニコ技術と銃刀法」の中でスリングショット射撃を実演することになったので、装備一式と空飛ぶパンツを持参した。予備の机を借りて、それらも展示させてもらった。
 以上、刺激的で楽しいイベントを開催してくれたスタッフの皆さんに改めて感謝する。

 さて、320kmも車をとばして来たのだから、少しは金沢観光もしてみたい。B級グルメについてスタッフに聞いてみると、会場と金沢駅の間にある「貴婦人」のカレー、その隣の「泥鰌の蒲焼き」をすすめられた。
 その日「貴婦人」は閉まっていたのだが、蒲焼きのほうはいただくことができた。一本110円で、香ばしく焼けた淡白な身が味わえた。酒の肴に最高である。







 金沢ブラックカレーは駅ビル2Fの「百番や」でありついた。
「キャベツの千切りはルーにまぶしてお召し上がりください」と教えられた。金沢ブラックにはビールがよく合うということで、この店では割安なセットになっている。
 金沢カレーについてご存じない方は下記動画でたしなんでおこう。



 ふだんと異なる水系に出合うと、釣り竿を出してみたくなるたちだ。金沢の川は緑がかった濁りが入っていて興味深い。
 金沢駅の近くで見かけた鞍月用水と犀川で小物釣りを試みたが、何も釣れなかった。犀川のよどみではモロコのような小魚が跳ねていた。餌が黄身練りしかなかったのが敗因だろうか。次回リベンジを試みたい。